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クマの読書日記

小説と猫とお酒が好きな・・・ブログです。

Top Page › お気に入り度 ★5つ › 夜想 【貫井 徳郎】
2010-04-27 (Tue) 10:36

夜想 【貫井 徳郎】

<読んだきっかけ>
ブロ友さんGonna Fly Nowさんのブログで紹介されていて知りました。
 

<あらすじ>
交通事故で愛する妻と幼い娘を亡くした・雪籐直義(ゆきとう ただよし)・32歳。
愛する者を喪った悲しみのどん底の日々。
 
そんなある日。
物に残されている記憶が読める。という大学生・遥と出会う。
遥のその不思議な能力により、雪籐は救われる。
 
その能力を人の為に生かしたいと思う、遥。
そんな遥を支援したいと思う、雪籐。
 
ボランティアで、「悩み」を持つ人の相談を受ける事に・・・
 
しかし、遥に『見てもらいたい人』が増えるに従い、規模は拡大されていく・・・
 
 
行き着くところは・・・
 
 
 

 
 
<ネタバレ&感想>
ヒャ~~~・・・ダークでした。
どこまでも「陰」な感じ。人が抱えている「不安」「悲しみ」がメインな話。
 
人それぞれが抱えている、「悲しみ」「悩み」を遥に見てもらい、解決に向け話し合う。
うんうん。「悲しみ」が無い人なんて居ないだろうし・・・
弱っている時には、誰かに縋りたいもの。
 
遥に見てもらった人たちは、次第に笑顔を取り戻す。
そして、救ってくれた遥の役に立ちたいと思う。
そーいった支援者が増え、どんどん遥の思惑とはズレた方向へ・・・
 
 
絶望・生きる気力さえ無くしている人・悲しみのどん底にいる人・・・
そんな時、同情では無く、共感の涙を流してくれる人がいたら・・・
今後どうしたら良いのか、一緒になって考えてくれる人。
そんな人が現れたら、誰だって縋ってしまうだろう。。。
 
遥を守りたい、失いたくないと願う雪籐の気持ち、
様々な事での雪籐の心の揺れ、が明確に描かれていて、恐ろしかった。
でも、彼が変わっているワケじゃなく、誰でも・・・なのかな。
弱っていたら、誰でも雪籐になり得るだろう・・
妻と娘を目の前で失った、、、もう、あんな思いはしたくない。。。
 
 
同時進行で、田舎町に暮らす嘉子という主婦。
娘との2人暮らしなのだが、娘は母を疎ましく思っていて、家出してしまう。
娘を探す、嘉子。
いろいろ行動をおこし、娘を探しに出たり・占い師にみてもらったりするが、最後に遥の事を知る。
そして、遥に『見てもらう』が!!!!・・・・・
この嘉子ってオバサン、恐ろしいですわ^^; 言動が異常!!
近所に住まないで欲しいし、関わりたくないですね^^;;;;;
 
 
面白い展開だなぁ~って思ったのが・・・
「物の記憶が見れる」という遥。
前半に登場する「悩み」を抱えている人たち。。。
その「悩み」を聞くと(読むと)、「物の記憶」が見れない私にでも、分かるよ・・・
って、いうのがあったのでいかにも、遥って『嘘くさ~い』と、疑惑の目で読んでしまった。
 
そして、次々に登場する『胡散臭い人々』。
いかにも怪しいなぁ~~って、思うヤツが多くて・・・
読むにつれ、怪しい人だらけ(笑)
 
そして、疑惑の目が広がり、、、怪しいヤツ・日々だらけになり、、、
パンパンに膨れた水風船を持っているようで・・・
いく、割れるんだろう・・・ってビクビクしながら、読みました。
 

また、「本当の悲しみ」ってのも、丁寧に描かれてました。
悲しみのあまり、心が壊れてしまった人・・・
悲しみに心が耐え切れず、、、自分だけの力じゃ、どうしようも無くなってしまった人。
そして、その事にさえ気付かず・・・。
 
 
途中、雪籐に「痛すぎ」て、ダークすぎて何度も休憩したのに・・・
ラスト60ページはもう、、、どんどん読めた。
「どうなってしまうのか」が気になって、ゾクゾクしながら読んだ。
本を読む手が止まらなかったですね~~。
本を読んでいて、こんなにゾクゾクしたのは久しぶりでした
 
読み終え、余韻に浸っている時に表紙を見たら・・・
涙が溢れそうでした。
 
今、心が弱っている人。
(「弱っている時に本なんて読むかよ!」と、言い返されそうですが、、、)
是非是非読んで欲しいと思いました。
途中ダークにもなりますが、絶対に最後まで読んで欲しいと思います。
 
 

ちょっとオマケだけど・・・
お気に入り度(5つ星満点で・・・)
★★★★★


 
 
 
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最終更新日 : 2019-08-11

No title * by macska
わぐま5つ星じゃないですか!(久々)

元気な失業者の私は、心が弱っていませんから
1Q84の BOOK 3 を先に読むことにします(笑)
(購入して読み終わった友人に借りました)

No title * by わぐま(*^。^*)
1Q84、大人気ですよね~~。ビックリ!!!

本書は、、、強い人でも、雪籐(主人公)になってしまう可能性があって、、、かなり暗いしダークだし重いんだけど、なんだか私にはよかったです。特にラスト60ページ。
あまりにも、重すぎて(怖すぎて)途中で止めたくなるけど、ラストまで読んで下さいね(笑)

No title * by く~みん
これもチェックしてます!
これは予約が入っていないので、今手元にある3冊を読んだら読もうかな~?
★5つは、気になるぞ(^^)

No title * by わぐま(*^。^*)
うふふふ・・・
本書は、好みが分かれると思いますよ。かなりダークだし、重いし・・・
でも、ラストがハラハラしました。
私は好きなんだけど・・・く~みんさんはどうだろう??

No title * by GonnaFlyNow
わぐまさん、こんばんは。
お~、5つ★ですね!(^^)!
この手の本は好みが分かれると思いますが、後半のゾクゾク感と読み進めさせるストーリー展開は\(◎o◎)/!でしたよね。
遥の能力はファンタジーっぽいけれど、人の悲しみや胡散臭い登場人物達はリアリティを感じました。
TBさせてください。

No title * by わぐま(*^。^*)
こんばんは~~。じゃなくて、おはようございます。
内容がダーク過ぎるので、★4つ半って感じなのですが・・・。
少しずつ、崩壊していく雪籐。誰にでもありえる「悲しみ」。ラストのゾクゾクしてしまう展開。が凄かったです。
自分が、今後「悲しみ」にぶち当たった時、本書の事を思い出せたら良いなぁ~~って、思いました。
(ラストの方のマスターとのやりとり・・・)
TBありがとうございます。

No title * by べる
★5つとは驚きました。ぐいぐい読ませる筆力はさすがだと思いましたが、貫井さんの宗教ものだったら私は『神のふたつの貌』の方が出来が良いと思いますね。でも、新興宗教ってこうやって成り立って行くんだろうな、と思わされました。TBさせて下さい。

No title * by わぐま(*^。^*)
実は・・・
「宗教モノ」って苦手なんですよね^^; でも、本書は少しずつハマって行って、そのハマる工程も「誰にでもありえる」っていうのが良かったのかも・・・
ラストの60ページ位&ラストの方のマスターとのやりとりがスッゴク良かったんです。だから★5つかな。(おまけだけど・・・)

『神のふたつの貌』気になりますね~~~。読んでみます。
トラバありがとうございます。

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No title

わぐま5つ星じゃないですか!(久々)

元気な失業者の私は、心が弱っていませんから
1Q84の BOOK 3 を先に読むことにします(笑)
(購入して読み終わった友人に借りました)
2010-04-27-14:48 * macska [ 返信 * 編集 ]

No title

1Q84、大人気ですよね~~。ビックリ!!!

本書は、、、強い人でも、雪籐(主人公)になってしまう可能性があって、、、かなり暗いしダークだし重いんだけど、なんだか私にはよかったです。特にラスト60ページ。
あまりにも、重すぎて(怖すぎて)途中で止めたくなるけど、ラストまで読んで下さいね(笑)
2010-04-28-11:27 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]

No title

これもチェックしてます!
これは予約が入っていないので、今手元にある3冊を読んだら読もうかな~?
★5つは、気になるぞ(^^)
2010-04-28-23:34 * く~みん [ 返信 * 編集 ]

No title

うふふふ・・・
本書は、好みが分かれると思いますよ。かなりダークだし、重いし・・・
でも、ラストがハラハラしました。
私は好きなんだけど・・・く~みんさんはどうだろう??
2010-04-29-09:49 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]

No title

わぐまさん、こんばんは。
お~、5つ★ですね!(^^)!
この手の本は好みが分かれると思いますが、後半のゾクゾク感と読み進めさせるストーリー展開は\(◎o◎)/!でしたよね。
遥の能力はファンタジーっぽいけれど、人の悲しみや胡散臭い登場人物達はリアリティを感じました。
TBさせてください。
2010-04-29-21:02 * GonnaFlyNow [ 返信 * 編集 ]

No title

こんばんは~~。じゃなくて、おはようございます。
内容がダーク過ぎるので、★4つ半って感じなのですが・・・。
少しずつ、崩壊していく雪籐。誰にでもありえる「悲しみ」。ラストのゾクゾクしてしまう展開。が凄かったです。
自分が、今後「悲しみ」にぶち当たった時、本書の事を思い出せたら良いなぁ~~って、思いました。
(ラストの方のマスターとのやりとり・・・)
TBありがとうございます。
2010-05-03-09:40 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]

No title

★5つとは驚きました。ぐいぐい読ませる筆力はさすがだと思いましたが、貫井さんの宗教ものだったら私は『神のふたつの貌』の方が出来が良いと思いますね。でも、新興宗教ってこうやって成り立って行くんだろうな、と思わされました。TBさせて下さい。
2010-05-03-23:23 * べる [ 返信 * 編集 ]

No title

実は・・・
「宗教モノ」って苦手なんですよね^^; でも、本書は少しずつハマって行って、そのハマる工程も「誰にでもありえる」っていうのが良かったのかも・・・
ラストの60ページ位&ラストの方のマスターとのやりとりがスッゴク良かったんです。だから★5つかな。(おまけだけど・・・)

『神のふたつの貌』気になりますね~~~。読んでみます。
トラバありがとうございます。
2010-05-04-10:17 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]