隼人11歳。
先月お母さんが亡くなった。弟の直也は「死んじゃった」って事がまだ理解出来ない。
お父さんは仕事が忙しいし・・・・。
靴職人で他人と関わる事が大嫌いな偏屈ジジィの栄造70歳。
隼人と栄造の友情(?)物語。です
<↓からは私の感想とネタバレです>
物語の最初はなんで隼人の荷がこんなにも重いの?「隼人のパパ、もっと頑張れよ」って思った。
話が進んでいって、「ベタな展開だろうな・・・。なんとなく最後がわかる・・・」って思った。
けどけど・・・泣けてしまった。不覚にも涙ぐんでしまった・・・・
隼人がママを思う気持ち。弟の直也を守ろうと必死な感じが伝わった。
直也も6歳ながら、分かろうとしてて、直也もお兄ちゃん大好きで。
人と関わる事が大嫌いだったジジィも、隼人のペースに乗せられて・・・。
隼人のパパも「奥さん」が亡くなってしまって、本当はスゴイ悲しくて泣きたくて、幼い子供ふたり抱えて、どーすりゃ良いのか悩んでて・・・
なんで、隼人の荷がこんなに重いのか?理解できなかったけど(途中で何度も助けたくなったけど・・)
隼人は乗り越えなきゃいけないカベだったんだね。11歳の子供には大変だけど、隼人は頑張らなきゃいけなかったんだね。
それを栄造さんが一緒になって解決してあげて・・・。「なんで、俺は11のガキに仕切られてるんだ?」って・・・
でも、隼人が来ないとなんか寂しくて・・・
久しぶりに「こんなにステキな作品」に出会いました。
桂さんの「RUN!RUN!RUN!」読んで、何となく「レディー、ゴー」読んで・・・
桂さんは3作目なんですが、良かったです。泣けました。
幼い兄弟愛?死んでしまっても家族愛?偏屈ジジィと素直な子供の愛??
世の中、いろんな人と助け合って、生きてるんだなって思いました。
お気に入り度(5つ星満点で・・・)
★★★★★
最終更新日 : 2019-08-11
偏屈ジジィと隼人が一緒になって「成長」していく姿が微笑ましかった。人嫌いだったジジィがいつの間にか隼人が遊びに来るのを待ってたり、自分は飲まない牛乳を冷蔵庫に入れてたり・・・
桂さんの文章に引き込まれていってしまいました。