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クマの読書日記

小説と猫とお酒が好きな・・・ブログです。

Top Page › お気に入り度 ★4つ › 友罪 【薬丸 岳】

友罪 【薬丸 岳】

<読んだきっかけ>
何となく新刊をチェックしてる作家さん。
 
 
<あらすじ>
ジャーナリストを志している益田純一・27歳。
しかし、仕事も住む場所も失い とりあえず住む場所を確保する為に「寮付き」の町工場で働く事にする。
 
益田と同じ日に入社した鈴木。
どこか人を寄せ付けない感じの鈴木だが、少しずつ仲良くなり・・・
 
 
<ネタバレ&感想>
感想だけ言うと、かなり重い本でした。
濃くて深くて、、、とってもダークな小説。
 
↑のあらすじだと説明不足なので↓にもう少し書きます。
ラストまでは、書かないのですが 本書の内容を知りたくない人は以下は読まないで下さい。
 
 
 
 
 
 
 
ジャーナリストを志している益田。
同じ日に働き始めた鈴木。
二人の27歳・男性。
 
鈴木は、人とのコミニケーションが苦手なのか どこか取っ付きにくい性格。
職場の先輩たちからも、疎んじられ・・・
だが、益田のチョットした言動により 鈴木は職場にも打ち解けてくる。
次第に鈴木は益田を慕うようになり「親友」とまで言うようになった。
しかし、あることがきっかけでその関係性が変わってくる。
それは、14年前に発生した事件。
当時、益田と同じ歳だった15歳の少年が小学生を殺害し、両目をくり貫き遺体のそばに犯行声明を置いていた。
という事件。
その犯人の少年は、出所し 普通の社会に出ていると・・・
 
様々な出来事から、犯人の少年は鈴木じゃないのか?と思う益田。
そして、自分で調べてみると・・・
 
といった感じの内容なのだが、
それって同じく15年くらい前に起こった事件に似てるなぁと思った。
神戸でしたっけ?少年が犯人だった「サカキバラ」とかいう事件。
その事件を連想してしまった。
当時、ニュースをあまり観てなかった私でも、この事件のことは覚えている。
 
本書は、
益田も「闇」を抱えていて、中学生の頃 友達を自殺に追いやってしまった。
とか
益田たちの勤める工場の事務をしている女性。
昔AV女優をしていたとかで、今でもそのことで脅迫されていたり・・・
益田たちの先輩でもある山内さん。普段はイイ人なのに、たまに泥酔する。
泥酔したいほど、ツライ過去があるから・・・
などなど、
「これでもか~~~」って思うほど、『過去に何かあった人』が出てくる。
そりゃ、人間生きていれば人に言いたくない過去って誰にでもあると思うが、
本書に出てくる人たちは、そーいうレベルじゃない。
 
で、たくさんの「過去」を抱えた人たちの中で、益田は鈴木を疑う。
「鈴木はあの少年なのか?」
もし、あの事件の「犯人」だったら??
ジャーナリストを志している益田にとって、チャンスなのか??
 
 
読んでいて、この益田って男「イヤなヤツだなぁ~」と思っていた。
でも、読み進めるうちに 「等身大」なヤツなのかも?と思うようになった。
中盤でグジグジして、結局どっちつかずで 中途半端な所は、イライラしたけど
いろいろと迷ったり、悩んだりするのって人間らしいのかな?とも思った。
イヤなヤツだけど、もしかしたら自分にも益田みたいな面があるのかな?とも思う。
 
 
最近知り合って、仲良くなった人が 過去にすんごい犯罪を犯していて・・・
もし、そうだったらどうする??
って考えてしまうような内容だった。
 
なんだか、ダークだよなぁ・・・
 
 
お気に入り度
★★★★☆
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最終更新日 : 2019-08-11

No title * by -
これこれ、気になってる本なんですよ。とっても重そうな内容ですね。心して読もうと思います。
薬丸作品は私の中では当たりの作品があったり、「あれ?」と拍子抜けするような作品があったりします。前回読んだのが(題名忘れちゃいました)「あれ?」だったので、この作品は当たりであってほしいな、という期待が高まっています。

No title * by わぐま(*^。^*)
たこさん。
内容は、ダークでした。濃すぎる感じですかねぇ^^;
終わり方が、物足りない気もしました。現実の世界で、ありそうな事だから、つい「自分だったら?」って考えてしまいました。
薬丸さん。私も当たりハズレの多い作家さんです。でも、本書はかなり上位にきた本でした。
あまりハードルを上げないで読んで下さいね^^

No title * by tomoko
わぐまさん、お久しぶりです。私もこれ読みました。
私もサカキバラを題材にしたんだろうな、と思いました。
例えば最近だと広島の16歳が起こした事件なんかは、ただのバカって言ったら失礼ですが、親の教育が絶対悪かったんだと思うし、罪の意識がゼロ過ぎると思うんです。でもサカキバラって何か違ったし(だから許せる話しではありませんが)、私はたまに「今彼はどうしているんだろうか」って思うんですよ。
名前を変えても、住む場所を変えても過去は変えられない。
そういう人の気持ちを知りたいなって。

No title * by わぐま(*^。^*)
TOMOKOさん、お久しぶりです。うれしいです!!
本書は、やっぱりサカキバラを連想しちゃいますよね?
数年前、どっかの週刊誌とかで「サカキバラの少年が出所して、XXXで暮らしている」とか騒がれてたのを覚えてます。
罪を償うって、どういう意味なのか。考えてしまいました。

名前を変え、新しい「自分の経歴」をもらっても過去は変えられないんですよね。
やっぱり、テーマが重い。

No title * by べる
あの事件の犯人が、本書と全く同じような状況で騒がれたのですね。
私も益田のことは最初あまり好きになれなかったです。あっさり鈴木を裏切ったところにも腹が立ちましたし。でも、多分自分が同じように益田の状況に置かれたら、やっぱり今までと同じように友だちではいられないと思うんですよね。だから、益田の苦悩や迷いには共感できる部分が多かったです。
難しい問題をよく書ききったと思いますね。読み応えのある一作でした。

No title * by わぐま(*^。^*)
べるさん。そちらに「内緒」で書かせてもらいましたが・・・
例の噂は、似てましたね。本書読んで、噂の方も思い出しましたよ。

益田は、イヤなヤツだな~~と思うけど、いざその立場になったら、やっぱり「今まで通りの友達」でいるのは、難しいのでしょうね。イヤなヤツだけど、自分かもしれない!と思うと、何も言えない。
あの下衆の同僚くんたち、「あ~いうヤツになりたくない!」って思うけど、ほんの少し自分の中にもあ~いった下衆な感じもあるのかな?と思うと・・・いやいや、、、なりたくないです!!
やっぱり、本書はアレコレと意見を交わしたくなる。

こーいう薬丸さんの本、好きです^^

No title * by hito
これも随分前に読まれていたんですね。
かなり重かったです。
今年かな?瑛太で映画化されるとか…
実際にその立場でないと想像しかできないけど、とても優しいと思っていた人が本当は凶悪犯罪者だと知ったら、どう向き合えばいいのか、さっぱりわからないですね。
TBお願いします。

No title * by わぐま(*^。^*)
> hitoさん
はい4年前に読んだみたいですねぇ。でも、かなり覚えてますよ。
その立場にならないと、分からないのかも。いろいろ想像するんだけど、悩むもん。
TBありがとうございます。

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これこれ、気になってる本なんですよ。とっても重そうな内容ですね。心して読もうと思います。
薬丸作品は私の中では当たりの作品があったり、「あれ?」と拍子抜けするような作品があったりします。前回読んだのが(題名忘れちゃいました)「あれ?」だったので、この作品は当たりであってほしいな、という期待が高まっています。
2013-07-20-23:36 * - [ 返信 * 編集 ]

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たこさん。
内容は、ダークでした。濃すぎる感じですかねぇ^^;
終わり方が、物足りない気もしました。現実の世界で、ありそうな事だから、つい「自分だったら?」って考えてしまいました。
薬丸さん。私も当たりハズレの多い作家さんです。でも、本書はかなり上位にきた本でした。
あまりハードルを上げないで読んで下さいね^^
2013-07-22-08:36 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]

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わぐまさん、お久しぶりです。私もこれ読みました。
私もサカキバラを題材にしたんだろうな、と思いました。
例えば最近だと広島の16歳が起こした事件なんかは、ただのバカって言ったら失礼ですが、親の教育が絶対悪かったんだと思うし、罪の意識がゼロ過ぎると思うんです。でもサカキバラって何か違ったし(だから許せる話しではありませんが)、私はたまに「今彼はどうしているんだろうか」って思うんですよ。
名前を変えても、住む場所を変えても過去は変えられない。
そういう人の気持ちを知りたいなって。
2013-08-06-13:53 * tomoko [ 返信 * 編集 ]

No title

TOMOKOさん、お久しぶりです。うれしいです!!
本書は、やっぱりサカキバラを連想しちゃいますよね?
数年前、どっかの週刊誌とかで「サカキバラの少年が出所して、XXXで暮らしている」とか騒がれてたのを覚えてます。
罪を償うって、どういう意味なのか。考えてしまいました。

名前を変え、新しい「自分の経歴」をもらっても過去は変えられないんですよね。
やっぱり、テーマが重い。
2013-08-13-10:15 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]

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あの事件の犯人が、本書と全く同じような状況で騒がれたのですね。
私も益田のことは最初あまり好きになれなかったです。あっさり鈴木を裏切ったところにも腹が立ちましたし。でも、多分自分が同じように益田の状況に置かれたら、やっぱり今までと同じように友だちではいられないと思うんですよね。だから、益田の苦悩や迷いには共感できる部分が多かったです。
難しい問題をよく書ききったと思いますね。読み応えのある一作でした。
2013-09-08-01:10 * べる [ 返信 * 編集 ]

No title

べるさん。そちらに「内緒」で書かせてもらいましたが・・・
例の噂は、似てましたね。本書読んで、噂の方も思い出しましたよ。

益田は、イヤなヤツだな~~と思うけど、いざその立場になったら、やっぱり「今まで通りの友達」でいるのは、難しいのでしょうね。イヤなヤツだけど、自分かもしれない!と思うと、何も言えない。
あの下衆の同僚くんたち、「あ~いうヤツになりたくない!」って思うけど、ほんの少し自分の中にもあ~いった下衆な感じもあるのかな?と思うと・・・いやいや、、、なりたくないです!!
やっぱり、本書はアレコレと意見を交わしたくなる。

こーいう薬丸さんの本、好きです^^
2013-09-08-13:41 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]

No title

これも随分前に読まれていたんですね。
かなり重かったです。
今年かな?瑛太で映画化されるとか…
実際にその立場でないと想像しかできないけど、とても優しいと思っていた人が本当は凶悪犯罪者だと知ったら、どう向き合えばいいのか、さっぱりわからないですね。
TBお願いします。
2018-01-03-19:15 * hito [ 返信 * 編集 ]

No title

> hitoさん
はい4年前に読んだみたいですねぇ。でも、かなり覚えてますよ。
その立場にならないと、分からないのかも。いろいろ想像するんだけど、悩むもん。
TBありがとうございます。
2018-01-05-13:53 * わぐま(*^。^*) [ 返信 * 編集 ]